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新しい供養のかたち「永代供養」が選ばれる理由とメリット・デメリット。

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[掲載日]2018/02/27

近年、お墓の相談で増えつつある「永代供養」をご存じですか?
永代供養とは、親族にかわって寺院や霊園が、遺骨の管理や供養を担ってくれる埋葬方法です。

永代供養が増えてきた理由とは?

お墓はあるが継承してくれる人がいない

自分には子どもがいないため、このままではいずれ無縁仏になってしまうという心配から「墓じまい」をして「永代供養」として遺骨を納めたいという相談が増えています。
しかし、お墓の継承者がゼロという人は稀です。
なぜなら、配偶者や子どもだけでなく、4~6親等以内ならお墓の継承者になれるからです。
実際は、お墓の継承者がいないからというよりは、親戚には迷惑をかけたくない、負担が多いためお墓を継承したくないという人が増えているのです。

お墓にかかる費用を抑えたい

お墓を建てるには、高額な費用がかかります。

【お墓の購入にかかる費用】

  • 永代使用料・管理料・・・寺院や霊園に支払う
  • 墓石代・・石材店に支払う。建てる墓石のグレード次第でどんどん高額になる

一般的なお墓でも、150~200万円ほどかかりますから、お墓を建てたくても金銭的に負担が大きく建ててあげられないという人もいます。
永代供養墓といっても「合祀墓」「単独墓」など数種類の埋葬方法があり、料金も数万円~150万円と大きく差があります。
「合祀墓」など墓石を建てる必要がない埋葬方法では、費用をかなり抑えることが可能です。
また、墓石を建てた後も定期的に管理費やお布施を納めなければならないお墓と違い、「永代供養墓」は永代供養料を支払ってしまえば、管理費やお布施が発生することはない場合がほとんどです。

永代供養を希望する人が増えている

最近では、自分の人生の終わりをプロデュースする「終活」を行う人が増えており、延命治療や相続だけでなく、自分の葬儀やお墓の準備まで整える人もいます。
親戚や自分の子どもにお墓の維持・管理の負担をかけたくないからと、自分のお墓を持たない「永代供養」を希望する人もいます。
永代供養墓は、生前でも購入することができます。

永代供養墓の種類

永代供養墓には、遺骨を他の人と一緒に供養するタイプのお墓と、遺骨を個別に供養するタイプのお墓があります。

合祀(ごうし)墓・合葬墓

「合祀墓」や「合葬墓」は、他の人の遺骨と一緒に供養されるタイプのお墓です。
費用が安くすむのがメリットですが、骨壺から出したお骨の状態でまとめて埋葬されてしまうといったデメリットがあります。
遺骨が、見ず知らずの人の遺骨と混ざり合ってしまうのです。
埋葬後に遺骨を取り出すことや、遺骨の返却は不可能になるため、注意が必要です。

集合墓・共同墓

集合墓・共同墓は、一見すると合祀墓・合葬墓と同じように、大きなひとつのお墓に見えますが、ひとりひとり骨壺で納骨されるタイプのお墓です。
三十三回忌まで、五十回忌までなど、寺院・霊園によって異なりますが、一定期間が過ぎると「合祀墓」として埋葬・供養されるのが一般的です。

単独墓

普通のお墓と同じように、墓石を建てて納骨するタイプのお墓なので、費用は高額になります。
夫婦や家族で同じ永代供養墓に入ることができますが、供養できる人数には制限があります。
単独墓であっても、集合墓・共同墓と同様に一定期間が過ぎると最終的には「合祀墓」として埋葬・供養されることがほとんどです。

永代供養のメリット・デメリット【まとめ】

永代供養のメリット

  • 寺院・霊園にお墓の管理や供養を任せられる
  • お墓が荒れてしまったり、無縁仏になる心配がない
  • 新しくお墓を建てるより費用を抑えられる
  • 宗派・宗旨を問われないことが多い
  • 生前に購入することができる
  • お墓のように管理費やお布施などの定期的な支払いは発生しない

「永代供養」でもお墓参りは自由にすることができますし、お参りする人がいなくなってしまっても、お墓が荒れ放題になる心配もありません。
永代供養では、遺族にかわって寺院や霊園が、遺骨の管理や供養を続けてくれるので安心です。
定期的(お彼岸・お盆など)に合同供養を行ってくれたり、命日にもしっかり供養してくれます。
個人で法要の場を設ける必要はありませんが、年忌法要など希望すれば行うこともできます。

永代供養のデメリット

  • 合祀墓では埋葬後の遺骨の取り出しや返却はできない
  • 寺院・霊園によって供養の回数が決まっている
  • トラブルになる可能性もある

合祀墓では埋葬後の遺骨の取り出しや返却はできない

永代供養墓の中でも、最初から合祀墓・合葬墓を検討している場合は特に親族の同意は必須です。
後になって先祖のお墓を守っても良いという後継者ができて、新しいお墓に一緒に埋葬してあげたいと願っても、合祀墓・合葬墓で納めた遺骨は取り出すことができないからです。

寺院・霊園によって供養の回数が決まっている

「永代供養」といっても、永遠に供養し続けてくれるわけではありません。
供養の期間は、寺院・霊園によって様々ですが、供養は三十三回忌法要までとしているところが多く、遺骨を個別埋葬してある場合でも最終的には、合祀墓にうつされてしまうことを頭に入れておきましょう。

トラブルになる可能性もある

お墓の引っ越しや、墓じまいを改葬といいますが、特に寺院墓地からの改葬は「檀家」という立場からトラブルになることも多いものです。
寺院だけでなく、世間体を気にする親族からの反対も多いと聞きます。
その安さと、管理・供養の全てをまかせっきりにすることが、先祖をないがしろにしていると反対されたり、他人と一緒に埋葬されてしまうことに嫌悪感を持ち反発する人もいます。
お墓に関わっているのは親族だけではありません。
故人の友人の中には、自分が知らないだけで定期的にお参りをしてくれてる人がいるかもしれません。

メリットも多い「永代供養」ですが、慎重にすすめることが大切です。