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ペットと一緒にお墓に入ることができる?注目されている「樹木葬」とは?

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[更新日]2018/02/26

お墓の後継者問題や、子どもに負担をかけたくないという想いから、永代供養墓を選択する人が増えるなど、個人個人の想いを大切にした「お墓」が注目されるようになってきました。
そのような中で、家族の大切な一員であるペットと一緒にお墓に入りたいという相談が増加傾向にあります。
ペットが亡くなってしまった場合、自宅供養やペット霊園で供養している人が多いと思いますが、実際にペットと一緒にお墓に入ることはできるのでしょうか?

ペットと一緒の供養はタブーって本当?

お墓にペットを埋葬したいと言うと、おそらく年配の方からは反対されるでしょう。
「仏教」の「六道」による教えから、ペットといえど動物と一緒に供養することは邪道とされてきましたし、寺院や霊園にしても「ペットは不可」というのが常識だからです。

しかし、最近は「仏教」の教えに触れる機会が少なくなっていること、「無宗教」である人も増えてきたこと、自分にいつも寄り添い癒してくれたペットと一緒に眠りたいと考える人が増え、ペットとお墓に入ることがタブーだと感じる人は少なくなってきています。

法律的にはどうなの?


人間と動物を一緒に埋葬することは、法律的に考えると違法ではありません。
しかし、多くの墓地では「人間と動物の遺骨を一緒に納骨する事」を認めておらず、「火葬許可証がある遺骨にかぎり納骨を認める」というようなことが規定に記されています。
火葬許可証が発行されるのは人間だけです。
家族の一員としてペットと暮らしている方からすると信じがたい事なのですが、法律上では「動物の死体は廃棄物である」と定義されています。
そのため、寺院・霊園も、廃棄物として扱われている動物の遺骨を、人間の遺骨と一緒にお墓に埋葬することは難しいというわけです。

ペットと一緒に眠れるお墓はまだ少ない

寺院の場合

特に寺院は「仏教」の教えにより、ペットの埋葬を受け入れてもらうことは困難です。
人間の霊魂と動物の霊魂は格が違うので同等に扱うことはできない、人間の霊魂と動物の霊魂は死後は別々の世界におくられるというようなことを言われると思います。
中には、檀家・故人の想いに寄り添うことも大事なのでは・・・と考え、理解してくれるご僧侶もいらっしゃるかもしれません。
しかし、仏教の教えに背くことにもなりますし、寺院墓地を利用している方々は「六道」の教えを信じている方が大半ですので、遠慮する方がよいかと思います。

公営霊園の場合

都道府県、市区町村などの地方自治体によって管理・運営されている「公営霊園」では、他の利用者への配慮からペットの埋葬は禁止されていることがほとんどです。

民営霊園の場合

財団法人・社団法人・宗教法人から委託を受け、民間によって管理・運営されている「民営霊園」には、ペット専用の霊園のほか、自分の家のお墓の敷地内にペットのお墓を建てられる霊園、同じ墓所内にペットの眠る納骨堂がある霊園など、ペットの供養ができる霊園があります。
ペットと一緒に眠れる霊園も、まだ多くはないですが存在します。
しかし、ペットの埋葬ができる民営霊園であっても、ご先祖様が動物好きとは限らないという反対意見も多いため、先祖代々のお墓に埋葬するのは避けた方がよいかもしれません。
そういった人の中には、先祖代々のお墓に入らず、家族とペットだけが入れるお墓を新しく建てる人もいます。

ペットと一緒に供養してもらえる「樹木葬」

ペットと一緒に眠ることができる新しいお墓のかたちとして「樹木葬」が注目され始めています。
樹木葬とは、墓石のかわりに樹木(シンボルツリー)を墓標にしたお墓です。
「永代供養」なので、お墓の清掃や供養(合同法要)は霊園がすべて行ってくれます。

【永代供養って何?】
永代供養とは、親族にかわって寺院・霊園が遺骨の管理や供養を担ってくれる埋葬方法です。
永代供養墓は、個人個人の墓石がない、遺骨が見ず知らずの他人と一緒に埋葬されてしまう、合祀後は遺骨を取り出すことができないといったデメリットはあるのですが、お墓の継承者問題や、子どもや親族に負担をかけなくてすむ、費用が安い、生前に購入することができるという理由で選択する人が増えています。

樹木葬のスタイル

墓標となる樹木の周辺に複数の遺骨を一緒に埋葬する「合葬型」とよばれるものや、与えられた区画に埋葬する「個別型」、一人一本の低木を植樹する「里山型」があります。
個別型の樹木葬では、家族単位で入れるタイプや、婚姻関係がなくても同じお墓に入れるタイプなどもあります。
墓標となるシンボルツリーも、桜やもみじ、クスノキなど様々ですが、個別型では好きな樹木を選べる場合もあります。
また、樹木を使用せずバラなど草花を使用したガーデニング風の樹木葬などもあります。

樹木葬の埋葬方法

樹木葬の埋葬方法も霊園によって様々ですが、次のような埋葬方法があります。

  • 骨壷から遺骨を出し直接土に埋葬する=合祀(ごうし)
  • 骨壷に入った状態で埋葬する
  • はじめは骨壷で埋葬し、一定期間後に合祀される
  • 霊園が指定した容器(自然に還る素材で作られたもの)に遺骨を入れて埋葬する

樹木葬は家族と相談を

「永代供養」も「樹木葬」も、注目されているとはいえ、世間の認知度はまだまだ低いです。
樹木葬を強く希望しても、保守的な家族や親族であれば、反対されることになるでしょう。
家族が、他人の遺骨と一緒に埋葬されることに嫌悪感を持つ人もいます。
一人一本の低木を植樹する「里山型」の樹木葬は、広い土地が必要になるので、人里離れた不便な場所に霊園が作られていることも多く、お墓参りに行くのも大変かもしれません。
メリット、デメリットをふまえ、慎重に検討することが大切です。